親知らずの症例
「まっすぐの親知らず」
Case.1
清掃困難な親知らずの抜歯
治療の背景
右下の親知らずは半分が歯茎に覆われている状態ですが、この状態で上の歯と噛んでいたため、歯茎が被った状態がこれまでもこれからも継続します。
汚れが溜まりやすく、初期むし歯にもなっていました。むし歯の治療をするには難しい環境ですし、今後も親知らず周囲の歯茎が腫れて痛む可能性が高かったため、相談の結果、抜歯をしました。
歯の半分が歯茎に
覆われている状態
右下親知らず
抜歯前
エックス線写真
抜歯した親知らず
頬側
舌側
主訴 | 親知らずが初期虫歯になっており、今後のリスクを考え抜歯したい |
---|---|
治療内容 | 歯茎を切開することなく抜歯。 術後の治癒を促進させるためには、「血餅」という血のカサブタが形成されることが重要であり、その補助を目的に、コラーゲンのスポンジを入れて縫合しました。 |
治療時間 | 約10分 |
治療期間 | 1週間(抜歯当日と1週間後の抜糸) |
治療費 | 約1,500円 |
治療のリスク | 術後に痛みや腫れを引き起こすことがある かさぶたができず、術後に血が止まりにくいことがある 一時的にあざができる可能性がある 下歯槽管神経を損傷してしまう可能性がある |
経過 | 下顎の骨の中を通る、神経、血管と根の先が近接しており、下唇麻痺のリスクが考えられるケースではありましたが、手術侵襲も少なく、麻痺は起こりませんでした。 術後感染もなく、痛みも徐々に軽快しました。 |